こんにちは、院長の八田昂大です。
今回は、論文のデータを示しながら、歯科医院でのお口のメインテナンスの重要性についてお示ししていきたいと思います。
アメリカの歯周病の権威のBecker.Wの論文で、10年間の歯の喪失は、無治療の人で3.6本、治療のみで2.2本、治療とメインテナンスを行っている人で1.1本という結果を示していました。つまりこれは、治療とメインテナンスを行っていた人は、治療のみで通っている人2倍、無治療の人の3倍、歯を長持ちさせることができる可能性について示しています。これは、日本の論文においても同様の結果がでています
また、メインテナンスにしっかり定期的に通うということの重要性について、Bernadette.Pのレビュー論文(複数の論文をまとめた信頼性の高い論文)において、メインテナンスにしっかり通う人は、通わない人に比べて3-7倍歯の持ちが変わってくることが示されています。
大学では、所属していた科の特性上、歯を失ったご高齢の患者様を診る機会が多かったのですが、そのほとんどの患者様が、「歯はなくなってから、重要性に気づいた。こんなことになるなら、ちゃんと定期的に歯科を受診しておくべきだった」という声が本当に多かったです。我々歯科医師は、治すだけでなく、メインテナンスの重要性を啓発していかないといけないと思います。ずるずる受けないとせっかく持たせられる歯が失っていくリスクが上がります。定期的に歯科を受診して歯を長持ちさせましょう!当院では予防に力を入れていきますので、ぜひご連絡ください。