岡山市北区大元の歯医者 かえで歯科クリニックのブログ

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むし歯はどうしてなるの?②ー虫歯と食事との関係ー

  • お口のコラム

こんにちは。
今日は虫歯の話についての第二弾です。
おさらいになりますが、虫歯の原因は、①虫歯菌(ミュータンス菌)、②糖質、③歯の質の要素が重なり、+α④時間経過とともに虫歯が発生します。

 虫歯になりにくくするためには、これら4つを上手くコントロールする必要がありますが、なかなか歯の質を変化させることは難しいので、菌糖分の摂取についてアプローチしていくことが必要です。

 もちろん、歯ブラシがしっかりできることは大前提ですが、今回は食事の習慣について解説したいと思います。
通常食事をとると、お口の中は、虫歯菌が糖を餌に酸を出して酸性化しますが、唾液の自浄作用により、元に戻ります。しかし、だらだら食べたり、間食が多かったり、甘い飲み物をちびちび飲んだりしていると、自浄作用が働かず、お口の中がずっと酸性になります。つまりは、歯が溶ける時間が長くなります。
 歯は、pH(溶液の水素濃度のことを指し、その溶液が、酸性、中性、アルカリ性のどこに分類されるかを表す尺度)で、5.5以下になるとエナメル質のハイドロキシアパタイトが溶け出し、カルシウムやリン酸が唾液やプラーク溶液中に溶出するといわれています。
要は、酸性になると歯が溶けるということです。
歯が溶けやすいpHは、エナメル質でPH5.5〜5.7象牙質においてはPH6.0〜6.2とされます。

 このことから、象牙質はより弱い酸で溶けていくことが分かります。
つまり、エナメル質に穴が開いて象牙質がでてしまうと、お口の中が少し酸性になったら、歯が溶けていってしまうことになります。したがって、小さい穴のうちに、虫歯をみつけて治療することが重要です!虫歯かもと思ったら、早めに歯科医院を受診してください。

参考までに、飲料水のpHを下図に示します。※pHが高い飲み物を飲めば虫歯にならないというわけではないですので、注意してください。