こんにちは。
前回歯を抜いた後の治療について簡単に説明させていただきました。
その中で、今日はインプラント治療がどんな治療なのかを具体的に説明したいと思います。
まず、インプラントとは、歯科領域では、歯を失った部位にネジ(人工の歯の根)を埋め込みその上に人工歯を作る方法のことです。費用は、歯科医院や症例によって異なります。当院では、骨造成などを行わない場合、1本あたり42万+税となっています。インプラントは、医療控除の対象になることもあります(申請すると、治療費や交通費などが免除されることも)。※審美目的の場合は医療控除の対象となりません。
治療の流れですが
※すべてのケースがこれに当てはまるわけではなく、あくまで一般的な流れです。
①カウンセリング:口腔内の全体の状態、インプラントだけでなく、インプラント以外の治療法、それぞれの治療で起こりうるリスク等について説明します。
②精密検査:レントゲン、CT、口腔内写真、視診、残っている歯の検査、歯の模型作成など行い、これを基に治療(インプラント手術)の計画を立てます。
③インプラント手術の術式・オペ当日の注意点などの説明、口腔内の清掃を行います。
④インプラント埋入手術:歯がない顎の骨(歯槽骨)部分に埋め込みます。基本的に局所麻酔を用いて行います。
⑤二次手術:インプラントと骨が結合するまで3か月ほど待った後、インプラントと人工歯を接合させるための土台をつくるための手術をします。※インプラント埋入時の状態が良ければ行わない場合もあります。
⑥印象採得(型取り):歯茎が治ったら、型取りを行います。
⑦上部構造(インプラントの歯の部分)を装着:型取りによって人工の歯を作り、色や形など細かい部分を決定しネジで接合したら完成です。
インプラント治療は、症例によってバラバラですが、完了までに約半年~1年半かかります。骨の状況によっても差がでてきます。
インプラントは、人工物だから歯周病にかからないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、通常一般の歯よりも歯周病(歯にある防御機構がないため)にかかりやすいです。ですので、治療後の3~4ヶ月のメンテナンスも大切です。