岡山市北区大元の歯医者 かえで歯科クリニックのブログ

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マタニティ歯科って何?

  • お口のコラム

こんにちは!院長の八田です。

「マタニティ歯科」とは、妊婦さんとお腹の中にいるマイナス1歳の赤ちゃんの歯と口の健康をサポートする歯科のことです。妊娠中は治療のタイミングが限られており、計画的な歯科治療が必要です。
今回は、妊娠中のお母さんの歯と口の健康管理の重要性についてお話しします。

1.妊娠中の歯の健康管理
妊娠中は女性ホルモンの増加により唾液が酸性に傾き、またつわりなどから、歯磨きが不十分になりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
妊娠中は普段より予防に配慮する必要があります。
以下のポイントに留意して、予防ケアを行いましょう。

●気分の良い時に小さめの歯ブラシで歯磨きを行う(特に寝る前は必ず)
●フッ素入りの歯磨き剤を使用する(フッ素1000ppm以上がおすすめ)
●糖質の摂取を控える(キャラメルや飴など)
また、妊娠中でも治療が必要な場合があるため、定期的な検診を受けることが大切です。

2.あかちゃんの歯の形成時期と栄養
赤ちゃんの歯は妊娠中に形成されます(乳歯は妊娠7週、永久歯は妊娠4か月頃から)。
その際に以下の栄養素が必要です。
●カルシウム・リン:歯の材料となる
●ビタミンA、C、D:無機質や有機質の形成を助ける
●たんぱく質:歯の土台を作り、カルシウムの吸収を助ける
必要以上にたくさん摂取する必要はありませんが、不足すると形成不全を起こす可能性があるので、バランスの取れた食事を心がけましょう。

3.あかちゃんの口の中とむし歯菌について
生まれたての赤ちゃんの口の中にはむし歯菌は存在しません。大人からの菌の移動を防ぐために、スプーンやお箸の共有はやめて、赤ちゃん用の器具を使い分けることが重要です。また、大人側が治療せずに口腔状態が悪ければ(むしば菌が多い状態)赤ちゃんの口の健康に影響を与えるため、赤ちゃんに接する大人側もしっかりと治療も行うことが必要です。

〇歯科治療は安定期に!
妊娠中の歯科治療は、原則的に応急処置と歯磨き指導などのお口のケアだけになります。
しかし、応急処置やお口のケア以外の歯科治療がどうしても必要なこともあります。
歯科治療が必要な場合は、妊娠19週~31週ごろの安定期のタイミングで、歯科治療に取り組みます。