岡山市北区大元の歯医者 かえで歯科クリニックのブログ

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フッ素について~フッ素の効果と安全性~

  • お口のコラム

こんにちは、院長八田です。

皆さんは、フッ素についてどれくらいご存知でしょうか?一般的に、フッ素は歯を強化し、むし歯を予防する効果があるという知識を持っている方も多いかと思います。歯科医院でのフッ素塗布は、通常、フッ素配合の液体や歯磨き剤を使用します。また、一般の歯磨き粉にもフッ素が含まれていることが一般的です。

今回は、フッ素の効果と安全性について、説明したいと思います。

 

フッ素の効果

フッ素の塗布は、むし歯の予防効果が非常に高いことがアメリカの歯科疾患予防ガイドラインで報告されており、その有効性が証明されています。主な効果は次のとおりです:

  • エナメル質の修復を促進: むし歯菌が歯から溶け出した成分を補うことで修復を促進します。
  • 歯の質を強化: 歯の表面を覆うエナメル質を酸に溶けにくい性質に変え、むし歯に対する抵抗力を高めます。
  • 菌の働きを弱める: むし歯菌の働きを弱め、酸が生成されるのを抑えます。

歯医者で使用されるフッ素と家庭用の歯磨き粉のフッ素の違いは、濃度です。歯医者で使用されるフッ素は、一般的な家庭用の歯磨き粉よりも濃度が約6倍高いことが一般的です。歯医者では、主に高濃度のフッ素を使用して歯の質を強化し、エナメル質の修復を促進することに焦点を当てています。一方、家庭用の歯磨き粉のフッ素は、エナメル質の修復を促進し、菌の活動を弱める効果があります。

 

フッ素の安全性

インターネットでフッ素について調べると、危険性や中毒のリスクについての情報がありますが、正しく使用すれば安全です。一度の大量摂取は中毒やフッ素中毒を引き起こす可能性がありますが、適切な量を使用していれば問題ありません。フッ素治療は歯の表面に塗布され、吐き出されるため、体内への取り込み量は少量です。また、日本で販売されている一般用歯磨き粉の最高フッ素濃度を使用した場合でも、中毒の発現には大量摂取が必要です。

 

歯ブラシの限界

歯ブラシの毛先は、奥歯の溝に入り込むことができません。そのため、フッ素の効果を活用して、歯ブラシでは取りきれない汚れを補うことが重要です。歯磨きは非常に重要ですが、フッ素を利用してむし歯を予防することも有効です。

以上のように、フッ素は安全で効果的なむし歯予防方法です。定期的にフッ素塗布を受け、歯を強化しましょう!当院では、フッ素塗布や家庭での適切なフッ素製品の使用方法についてもご案内していますので、お気軽にご相談ください。